野村證券の資産運用サポートアプリOneStock

OneStock

野村證券の資産運用サポートアプリ、OneStock

現在の収入と投資や保険、貯蓄といった金融資産の運用状況と、子供の教育計画の方針を入力すると、必要な貯蓄額を提示してくれるアプリ

こういうのは自分の好きなタイプのサービスなので、さっそく使ってみたのでその感想。

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生活費を入れる欄がない

収入を入力する欄はあるものの、現在の生活費を入力する欄が無いので、今現在の生活に余裕があるのか、あるいは収入見合いで浪費傾向なのかは判別していなそうです。

インプットされた値は最終的に推奨貯蓄額に繋がっていくのですが、希望する老後の生活水準(ゆとり等)を選ぶ選択肢や今現在の毎月の貯蓄額の項目はあるので、その辺で粗々判断しているようです。

共稼ぎ世帯を意識してほしい

あくまでも単身家計向けのアプリという印象です。製作意図はそうではないと思いますが。

ここでいう単身家計とは、単身世帯ではなく、主たる収入が1人を前提にしている家計という意味。

このアプリには「配偶者」という欄があるのですが、配偶者の収入を入力する欄は無し。

各種保険料支払いの入力欄も、配偶者分で独立した欄は無し。

「合算していれてください」というエクスキューズは分かるのですが、金融機関に言いたいのは、銀行や証券会社の口座、あるいは保険の契約って「世帯」で契約してますか? ということ。

実質1つの家計として世帯として管理している金融サービスでも、金融機関との契約は個人単位です。

そのことから、配偶者(パートナー)の入力欄は本人と同等に用意する方が分かりやすいと思います。

せっかくのアプリなので、アプリ外で電卓たたかせないでほしいです。

その点、FPがメイン監修してるようなツールは配偶者の属性もしっかりインプット項目になってい印象はあります。

まだキャズムを超えるのは難しい

よくあるふるさと納税シミュレーターのように、「簡易」と「詳細」をもっとしっかりつくり分ければ、月額550円払おうというユーザー(アドバイスは不要だが、ツールに価値を見出す人)が一定数生まれ、波及する形で「人気のアプリ作ってる証券会社だから信頼できそう」と考える人の集客にも繋がってくると思います。

いまの状態は、情報収集好きのサラリーマン投資家かすると

「大手証券会社は立派なアプリ作る資金力があってすごいな」

「やっぱり大手は金融機関にとって利幅が大きな商品を契約してくれる“優良顧客”中心だから、こういうサービスにも手が回るのか(=低信報のファンドは少なそうだな)」

という印象。

マネーフォワードとコラボしたスマホアプリであることから、イノベーター、アーリーアダプターを意識しているのではと推察します。

であればもう少し会社員のマネーハック的な観点を加えてくれると、キャズムを超えて”優良顧客”にも思いが届くようになるのではと思います。

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