【独学】ウェブデザイン技能検定2級

2022年5月に実施されたウェブデザイン技能検定2級を受けてきました。

ウェブデザイン技能検定とは

ウェブデザイン技能検定は、Webデザインスキルと知識についての検定試験であり、国家検定制度である技能検定制度の一つです。また、ウェブデザインやウェブ業界に関する各種資格、検定の中なかで唯一の国家資格(2022年6月時点)であり、合格すると「Webデザイン技能士」を名乗ることができます。

ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、

厚生労働省より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受け、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施するものです。

特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(https://www.webdesign.gr.jp/)

学習期間

学習期間は3か月弱(約11週間)

  • 2022年5月29日(日)の試験日に向けて勉強を開始したのは2022年3月初旬、ゴールデンウィークの間は手を付けなかったので、学習期間としては約11週間でした。
  • 学科試験 10週間(60時間くらい)※本番が近づくにつれ1日の勉強時間は増えました
  • 実技試験 1週間(20時間くらい)

学習方法

”ウェブ業界唯一の国家資格”ではあるものの、受験者数が多い基本情報技術者試験のようなメジャーな資格ではないため、参考書や教材が少ない&最新版が乏しいのがこの検定の特徴です。

試験は学科試験と実技試験がありますので、私が実際に行った学習方法についてご紹介します。

なお、学習開始時点での関連した経験や知識は以下のとおりです。

  • オウンドメディアの企画と運営
  • 自社サービス利用者向け掲示板やSNSの企画と運営
  • ランディングページの企画
  • WEB広告運用
  • WordPressでのブログ制作と運営
  • 「ネットマーケティング検定」保有

ホームページ運営やウェブマーケティングに関する知識はあるものの、バナーの作成やWordpressを使用しないホームページの作成・コーディングはしたことがありません。ですので、主要なタグはある程度知っているものの、ウェブデザイン技能検定2級の出題範囲であるCSSやPHP、JavaScriptに関する知識はほとんど無く、実技試験で使用するPhotoshopやDreamweaverも既に作られているものを修正する際に使用した経験がある程度、という状態からのスタートでした。

学科試験

ウェブ業界唯一の国家資格ということで、今後人気が高まる可能性がある資格ですが、現時点で出版されている参考書は限られています。検定公式サイトで参考書籍として紹介されていますので、その参考書籍を読むこと、過去問を繰り返し解くことが学科試験対策の基本になります。

インターネットスキル認定普及協会「参考書籍」ページ

上記公式サイトで紹介されている「ウェブデザイン技能検定 2級ガイドブック」(下の画像が出版元サイトへのリンク)が実質的に2級試験の唯一の参考書なので、試験当日も多くの人が持参して直前まで読み返していました。

https://www.wenet.co.jp/webapp/products/detail.php?product_id=2308

ガイドブックを一読する(1週間、5時間程度)

ガイドブックですが、こちらは出題範囲に含まれる知識を説明するというよりは、出題される問題の特徴や傾向を解説していると思ってください。
実務経験のある人であれば「なるほど、こういう部分が出題されるのか」となるので参考になりますが、実務経験がない場合は、わからない部分をひたすらネットで検索して覚えていくことになります。

ガイドブックを使ったおすすめ学習方法

まずは時間をかけず、目を通してください。
わからないことをひとつずつ調べるのは、予想問題や過去問題を解く過程で行ったほうが実際に問われる内容とリンクするので効率的です。

練習問題を繰り返し解く(7週間、35時間)

ウィネット社が出版している公式テキストを購入すると、1年間の期間限定ですが、練習問題を解くことができる「ネットチャレンジ」を使うことができます。
スマホやタブレットでも問題なく使用できる練習問題アプリみたいなものなので、通勤時間にひたすら解くことができます。

正答を覚えてしまうくらいまで繰り返し解く

ネットチャレンジの練習問題はジャンル別に本番を想定した練習問題が用意されていてえ、問題数もそこそこありますので、良い教材でした。
(ネットチャレンジ1周目)
少し時間はかかりますが、分からない問題は公式テキストやウェブで検索して調べながら理解する。この工程が一番しんどい時期だと思います。期間にすると5週間くらい。時間だと20~30時間が学習にかかりました。
(ネットチャレンジ2周目以降)
「正答を覚えてしまうくらいまで繰り返し解く」
これに尽きます。
3周目くらからは、考えなくても正答が分かってしまう問題も出てくると思います、そうなってくると少し楽しくなってきますので、理解度も一気に上昇します。この工程は2週間、時間換算で20時間程度でした。

過去問を繰り返し解く(2週間、約20時間)

公式サイトでは過去問が3回分程度公開されています。ただ、問題と正答のみで解説はないので、練習問題と同じように分からない部分はネットで一つひとつ調べていく手間がありますが、その過程で知識として定着させていくイメージです。

練習問題と同様、3周目、4周目になると答えを覚えてしまうくらいになりますが、少なくとも9割は正答できるまで繰り返し解きます。(本番での合格ラインは7割)

下のリストは過去問の回答や考え方を調べる上で参考になったサイトです。
どこか特定のサイトに頼るということではないのですが、Googleで検索した際、結果的によくヒットして且つわかりやすい説明が載っていたサイトです。

学科試験対策で役に立ったサイト

HTMLタグリファレンス
HTMLの要素、属性を調べるときに参考になりました。

株式会社DOLのコラム
過去問を調べる時に、問題文をそのまま検索した際にヒットしてたどり着きました。公式サイトでは過去問の正答だけしか載っていませんが、ここでは全問ではないですが、解説もしてくれているので、ありがたかったです。

実技試験

実技試験はPhotoshopを使ってのグローバルナビゲーション用のボタンやバナーアニメーションの作成、DreamweaverでのHTML、CSS、JavaScriptのコーディングが出題されます。

過去問と同じような問題が出題される傾向があるので、シンプルに過去問をきちんと解ける状態にするのが基本的な対策になります。

実技試験対策は本番1週間前からでOK(20時間)

実技試験の概要や出題傾向はあらかじめ公式テキストやネットで調べていましたが、具体的な対策・練習は本番1週間前まで全く手を付けていませんでした。

そのため、対策期間は1週間(約20時間)で、試験本番で使用するAdobe製品(PhotoshopとDreamweaver)を使った練習も1週間の試用期間で足りました。

参考にしたサイト

ヒヒでもわかるオンライン講座

実技試験は作業1~作業5まで全5問回答するのですが、作業5に関しては作業5aか作業5bのどちらかを選択して回答する形式になっています。作業5aか作業5bどちらを選ぶかについては、試験対策の容易さから、作業5bを選ぶのが無難です

作業1から作業4までは過去問に慣れれば本番もおそらく大丈夫だと思いますが、JavaScriptによるDOM操作を行う作業5bに関しては、指定された作業に適したCSSプロパティを正しく選べるように、過去に出題された内容を一通り覚えておくようにしました。

ヒヒでもわかるオンライン講座で紹介されているCSSプロパティ以外では、textDecorationが分かるかを問う問題が出されたこともあったようなので、それらは覚えておきました。

実技対策のおすすめ動画(YouTube)

実技試験は参考書籍でも解説されていますが、動画の方が圧倒的にわかりやすいです。

YouTubeで実技の解説動画を上げてくれているチャンネルはいくつかありましたが、私の場合はこちらの動画が一番わかりやすかったので、繰り返し視聴し、動画で実演されているコードを覚えるまで反復練習しました(作業3、作業4、作業5bのコーディングに関する課題はテキストエディタでの練習でも効果あり)。

動画がなければ、どうやって対策すればいいか困ったと思いますので、とても感謝しています。
下は最も視聴した回数が多かった作業(課題)3の動画です。

uiopyuioさんの実技試験対策動画

試験会場の様子

私が受験した会場では、15インチサイズのテンキー付きノートPC+有線マウスという環境でした。普段使い慣れていない環境だと、操作に手間取ることは誰しもあるので、対策をバッチりして、本番はある程度気持ちに余裕をもって臨めるのがいいと思います。

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